*少年の告白*

7/12
700人が本棚に入れています
本棚に追加
/214ページ
「どうして僕の事を調べてるんですか?なんか今日は朝から先生の態度が僕に対してだけおかしかったし」 「そ、そう? そんな事ないけど…」 「今だってほら。僕の目を見ようとしない。僕から視線を逸らしてる。どうして?」 「そ、それは…」 詰め寄られ言葉に詰まるさくら。 空の目を見ない理由は、怖いから。 一瞬彼と視線が合った時、何もかも見透かされそうな気がして思わず視線を逸らしてしまった。 「…先生は、何か僕に違和感を感じてるんじゃないですか?」 「…………」 「無言は肯定と取りますよ」 空からの追求にさくらは観念したのか1つ大きく息を吐き、彼の目をしっかりと見つめ、 「貴方、誰?」 ずっと頭に引っかかっていた疑問を、ストレートに本人にぶつけた。  
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!