700人が本棚に入れています
本棚に追加
「今、皆の記憶を書き換えたんだ」
「どんな風に?」
「オレは先生の遠い親戚の子供で、両親は海外出張中の為不在。だから、親戚である先生の家にお世話になってるって」
「はいッ!?」
書き換えられた記憶の設定に思わず大きな声をあげるさくら。
「えっ、ちょっと、どういう事!?」
「実はさ、オレ住む家が決まってなかったんだ」
「でも、書類にはちゃんと…」
「その住所は適当に書いたんだ」
書類のデータの入っているパソコンを指差し、そう訴えるさくらだったがあえなく撃沈。
「だからさ、先生の家に住まわせてよ。探し物が見つかるまでの間だけだから」
「急に言われても…。私恋人だっているし、いくら親戚っていう設定でも、年頃の男の子と2人って言うのは…」
「は? 先生恋人いるんだ?意外」
「意外ってどういう事よ」
空の意外発言にむくれるさくら。
最初のコメントを投稿しよう!