トルティアさんが行く!   (タイトルに偽り有り)

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「とぉしゃ、ま……」 トルティアの腕に 抱かれていた赤ん坊が、両手を 伸ばし、何かを訴えている。 その愛らしい頬には、 涙の道が出来ている。 この子は産声以外で大きな 泣き声を上げた事が無かった。 「トルテ、どうしました? お腹が空いたのですか?」 トルテ――それが 赤ん坊の名前だった。
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