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「とぉしゃ ま……、
なぁちゃ、め」
トルテは、ナグマに向かって
精一杯小さな腕を伸ばしている。
「どうしましょうトルティア!
トルテが泣いています……」
困った顔をして、ナグマは
トルティアに訴える。
「トルテは、お父さんが
泣いてるのが悲しいのよね?」
「かぁしゃ、ま」
トルティアは器用に抱き方を
変えて、トルテをしっかりと
抱きしめる。
ナグマの瞳に映る空は
黒い雲に覆われて、今にも
雨が降って来そうだ。
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