トルティアさんが行く!   (タイトルに偽り有り)

10/19
前へ
/58ページ
次へ
しかし、そんなトルティアを 女性は嘲笑い、断言した。 「いつか嫌でも理解出来るわ。 『コレ』を愛しているなら」 女性は、冷たい眼差しで、 ナグマを見た。 「あたしはナグマを愛してる! ナグマとあたしの子供の トルテを愛してる!」 「……いつか生んだことを 後悔する日が来るわ」 女性の言葉に耳を傾けずに、 「ほら、ナグマ! 早く!!」 トルテを屋敷の床に下ろした トルティアがナグマの腕を 引き、屋敷の中に入れた。 女性は墓の前に歩み、傘も ささずに雨の中で佇んでいた。
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加