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しかし、そんなトルティアを
女性は嘲笑い、断言した。
「いつか嫌でも理解出来るわ。
『コレ』を愛しているなら」
女性は、冷たい眼差しで、
ナグマを見た。
「あたしはナグマを愛してる!
ナグマとあたしの子供の
トルテを愛してる!」
「……いつか生んだことを
後悔する日が来るわ」
女性の言葉に耳を傾けずに、
「ほら、ナグマ! 早く!!」
トルテを屋敷の床に下ろした
トルティアがナグマの腕を
引き、屋敷の中に入れた。
女性は墓の前に歩み、傘も
ささずに雨の中で佇んでいた。
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