1人が本棚に入れています
本棚に追加
「有り難う!」
トルティアはまた
美しい笑みをこぼす。
見慣れている筈なのに、
ナグマは心地よい胸の鼓動
を感じながら見とれていた。
「そうだ、ナグマ。
赤ちゃんの名前考えて?
生まれた瞬間にあたしに
似てるからってトルテっていうのはトルテだけで十分よ」
「……すみません」
ナグマは反論のしようも無く
頭を下げた。
「戸籍に長いの入れてるし。
トルテ、自分の戸籍の名前見たら驚くわね」
わざとらしく、ため息。
最初のコメントを投稿しよう!