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「2人とも、シュールは
子供です。
自分だけ、敬称で呼ばれて、
敬語を使われる意味が
分からなくて、怖いんです。
なあ、シュール」
俺は笑顔でシュールに向かい、
両手を広げた。
「とうさぁん」
シュールは俺に抱きついた。
「あっなるほど」
そう、チェフィさんは
驚いたみたいだった。
小さな身体と、伝えられる
温かさ――涙が出そうになる。
その小さな身体全てで、
俺以外、父親はいないと
訴えている気がして。
気のせいだとは思うけれど。
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