ピンクのリボンを用意しましょう。

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「兄さまぁぁぁっっ」 無駄に大きな扉を勢いよく 開ける、銀髪に肩までの三編みを揺らす、6歳の少年。 髪の先にはオレンジのリボン。 瞳は夜の森の様な深い翠。 「キャナル、ひどいんだよ!? リバのみつあみにリボンをね」 そう泣きながら訴えた少年 ――リバトゥム・ライベイトの瞳に映ったのは……。 月明かりの輝く夜空の様な 深い蒼色のクリッとした瞳。 同じ色の筈だが、神がすぐに見付けられる様にと着色したのかと思う程の目立つ、キラキラと輝く銀髪。 魔術の為に肩胛骨の辺りまで 伸びている。
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