ピンクのリボンを用意しましょう。

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リバトゥムはトルティアから ピンクのリボンを受け取り、 それをオレンジのリボンを ほどいて、そこに付けた。 そんな様子を眺める、 トルテとクレシェ。 「今日、思ったことをね、 わすれないようにリボンを ずっとつけることにしたの」 強い瞳がトルテを見据える。 「リーちゃんかっわいいぃ! いやいや、かっこいい!」 トルティアは腕に力を込め、 リバトゥムを抱きしめた。 母の腕の中から見えた黒髪の弟は飽きたらしく、 お絵かきをしていた。 「……やっぱりうれしくない」
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