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6、7歳の少年が、
女の子より愛らしい少年に、
勢いよく抱きついた。
近くにいた、黒髪の母と弟には目もくれずに。
「兄さまぁあぁぁぁぁっ!!」
月光によく似た銀髪、
肩胛骨迄の揺れる三編み――
先にはピンクのリボン。
深い翠の瞳から、涙が溢れて、
頬を濡らしていた。
「あぅ……っえぐ……っ」
「リバトゥム、どうしたの?」
心配そうに、肩胛骨迄の
ストレートの銀髪に、
深い蒼の瞳を湛える、
人形の様な整った顔立ちの
少年が話し掛ける。
「ちぃにいさまのなきむし」
黒髪の弟――クレシェが
呆れた様に言い放つ。
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