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「君はー…1年生?」
とりあえずこの大学の生徒の顔は
把握していたが
初めて見る真奈香に
クスクスと悠莉は問いかけた。
「はい!吉田真奈香です」
「真奈香ちゃんね、僕は…」
自分の名前を口に出そうとした時
「王子せんぱーい、先生が呼んでまぁす」
わざとらしい
やけに甘ったるい声の
"親衛隊"に邪魔されてしまった
だが先生に呼ばれていると
言われ、行かないわけには
いかないと思い
大きく息を吐き出すと
またね!と笑顔で去っていった。
「名前聞けなかったなー。でも凄くカッコいい人だった…王子、先輩か…。」
真奈香の心がキュンと
弾けた瞬間だった。
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