プロローグ

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周りは薄暗い真夜中の山奥、その周りには人など居らず、木々が生い茂っている その木々の向こう側、中世のフランスあたりを想像させる屋敷が一軒だけそこに建っていた、大きさはかなりの物で人の視野では見きれないほどだ だがそんな豪勢な屋敷は赤く紅蓮に燃え盛り、空を明るく照らしている その玄関には二人、白いロングコートに背中には十字架の紋章を背負った格好をした男女がまるで門番のように佇んでいる その腰には見慣れない長剣が一刀 何をするも無く、燃え盛る屋敷を当たり前かのようにただじっと生い茂っている木々をみている その姿はまさに門番、だが彼らは違う 入ってくる者を斬るのではなく、出ようとする者を斬るためにいるのだ ――――――――― ――――――――――― その屋敷の三階の中庭、かなりの広さでゆうに三百メートル以上はあるだろう 完全に外から見た大きさと中の大きさは違った そしてその地面には、数えるのも馬鹿らしくなるほどの""死体""が伏せていた その地獄のような風景に佇んでいる"白いロングコートに背中には十字架の紋章""外にいた二人組と同じ格好をした男女が居た 1人は黒髪の短髪の少年、年は17から18程度だろう、背は高く身体付きもかなりガッチリとしている、その顔には額に深い切り傷が付いていた そして横腹には何かに斬られたような深い切り傷があった、隣にいる年上の女性がその傷を止血していた よく見ると体のあちこちに傷があり、手には折れた西洋の赤色装飾がされた片刃の大剣を持っていた 「Because of me sorry」 "すまない…私のせいで" 綺麗な声で少年に語りかける女性は英語を話した、顔付きはハーフのようなどちらかと言えば洋風な顔付き そして綺麗な銀色の髪を腰あたりまでのばしている 「It doesn't worry, and if it is me, be safe.」 "気にしないでください、俺なら大丈夫です" 対する少年は、喋りづらそうに英語を片言で話す、女性はそれを聞き取ると心配そうに切り傷の場所から手を離した
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