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彼の出勤前に荷物をとりに行った
整理された部屋に女性の服
そして
コンビニの袋に入れられた私の化粧品等…
惨めだった
哀しかった
新幹線の中で彼の頬のひとつでも叩いて来よう
そんな風に気を立てたはずなのに私は泣き崩れてしまった
どれだけ泣いたら涙は枯れるのかというほど涙は次から次へと流れ落ちる
涙を堪えブーツに手を出すと
「引き留めるか引き留めないか悩む」という彼
「引き留めてよ…」とまた泣き崩れてしまった
彼は過去に今の私のような経験をしていたので
「この気持ちがどれだけキツいかわかるよね…あの時の貴方が受けた痛みを今私が同じ様に受けてるんだから」
「わかってる」
そう彼は言葉をこぼした
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