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「おい、知ってるか?
あの半殺しの件、ヤマイダレの奴って噂だぜ。」
彼は“美旗”所属の
1年4組 加藤 健(レベル5、アバター名;シリア)。
「本当?
おいらは“マーライオン”って聞いたぜ。」
彼も同じく“美旗”所属の1年4組 霧島 さとる(レベル7、アバター名;サトリ)。
「俺は“さらい屋”って聞いたぞ。」
彼も“美旗”所属の1年2組 大矢 圭(レベル6、アバター名;おんぼろ)。
「こりゃあ近々戦争がおこるぜ…」
シリアが声を震わせた。
サトリとおんぼろは生唾を飲んだ。
弁当を食べる手は3人とも止まっている。
「噂じゃ今日、ヌエとモル、フミさん、アヅが集まって会議するらしい…」
シリアが恐る恐る口にした。
「マジか!?
そこで平和的に解決すればいいけどな…」
おんぼろは弁当を食べるのを再開した。
「フミさんのことだ…平和的になんてありえない。」
シリアが卵焼きをつつきながら言った。
「んで、その集会はいつ?」
サトリが聞いた。
「きっと今頃だろうな…」
シリアの声は力が抜けていた。
北側校舎4階、社会科資料室。
ここはよく集会所として使われる。
今日はいつもより思い空気が立ちこめていた。
4つの長方形のなが机で正方形が作られ、それぞれ一つのなが机に1人ずつ座り中心をみつめていた。
ヌエ、モル、フミ、アヅの4人だった。
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