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「それじゃ行ってくるね、ばっちゃん♪」
「学校までの道は大丈夫かい?」
「大丈夫、大丈夫♪それじゃね!」
「行ってらっしゃい♪」
その頃、凪が転校する学校では問題が起きていたのだ。
「校長!これはどう言う事ですか!」
そう校長室に怒鳴りこんできたのは、生徒指導の竹下先生だった。
「何の事ですかな?」
「今日、転校してくる綾瀬 凪と言う生徒!どこからどう見ても男子生徒じゃないですか!」
そう言うと、校長の机に凪の資料を広げた。
「そうですが。何か問題ありますか?」
「大ありです!ここは女子高なんですよ!?それなのにどうして男子生徒が転校してくるんですか!!」
そうなのだ。
凪は女子高に転校する事になっていた。
「転校届けが間違われて、こちらに送られてきたのは分かっていました」
「ならどうして、その時に対応しなかったんですか!?」
「しましたよ?だから問題無いと判断し、転校を許可したのです」
「いったい何故ですか?」
まだ興奮気味な竹下先生に向け、校長は諭すように冷静に答えた。
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