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「はあ…。」
尻尾をゆらゆらと揺れている狐の尻尾
「暇だなぁ~」
「あなたはいつもそれよね…響子がいなくなってから…。」
茶色のロングに透き通る水色の瞳は、そんな彼女を見ていた。
「おかげで私たちは籠の中の鳥みたいだわ」
あれから百年、私たちは、相変わらずこの学園で、いつもと変わらない時間にいる。
まあ…響子との約束だから仕方がないとは思う。
「涼はいつでも待つつもりらしいけど…ねぇ? そうでしょう?」
いつもきつい目をする涼
犬神の中でも最強の力を持つため他の妖怪たちでも手がつけられなかった。
しかし…一人の少女の前では、その力も収まり今では、普通の妖怪になってきた。
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