走り屋時代

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当時少年は峠の走り屋としてドライビングテクニックを磨いていた。そして、そんな少年が榛名山に走りにいった時の事。 そこに、フルエアロのCR―Xが止まっていた。彼の名前は野木と言った。 そんな野木が、「見ない顔だな、俺とバトルしないか?」と勝負を持ちかけてきた。走り屋ならクルマで挑戦されたらやってやろうと言う言葉を思い出したので、受けてたった。勝負は、第2セクション終了地点までのダウンヒルバトルだ。 そして、バトルスタート。先行はトラクションで少年のユーノスだ。覚えたてのゼロカウンターで逃げる少年に対し、野木はグリップでほとんどのコーナーを立ち上がり重視できた。 慣性ドリフトのコーナー、1つ目の右のドリフトは決まったが、次の振りっ返しが決まらず、ハーフスピン状態になってしまった。その瞬間、CR-Xに抜かれてしまった。 しかし、少年は諦めていなかった。そして第1セクション終了。「もう後がない…」と焦る少年に対して、野木は余裕のようだった。こちらに向かって、「バイバイ」をしてきた。 そこで、少年はキレてしまった。もう何も考えず、コーナーを攻めた。オーバースピードのドリフトだって、外のガードレールに軽く当て立て直す。 野木は驚きのあまりアンダーを出してしまった。しかし、その後はストレート。VTECパワーに物を言わせたが、少年も立ち上がり重視だった為、どっこいだった。 スケートリンクの次のきつい左。少年は再び仕掛けた。インにノーズをねじ込み、相手はクリッビングポイントに着けない。その後のS字は五分。そして、きついヘアピンが迫っていた。そのヘアピンは、少年にとってアウト側なので絶対不利だった。 そして、並んだままヘアピン。 ・・・・しかし、少年は突っ込んだブレーキをしないで、一歩引いた。 野木は驚いた拍子にブレーキロック! その瞬間少年はインをするりと抜けていた。野木はフロントバンパー左部分を破損したが、その他は大きなダメージはなかった。しかし、この瞬間、バトルは幕を下ろした。 そして、この2人はチームを結成し、やがてはサーキットでもレースでも対決することとなる・・・
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