プロローグ

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 ――本当に来たよ。  でもどうしてこんな時期に3人も? 「リョウヤ! 転校生だって! こんな中途半端な時に!」 「え、ああ」  後ろの席の星条院が興奮しながら話しかけてきた。  1番興味無さそうな感じがしたが……  少しは普段の生活態度を改める気になったのか? 「超能力者かもしれん!  いや、奇をてらって宇宙人や未来人という可能性も……」  前言撤回。  漫画と現実を区別していない駄目人間だった。  まぁ、この魔法世界も漫画から飛び出してきたような物だけど。 「ていうか、超能力者だって魔法使いみたいなもんだろ」 「ふ。甘いなリョウヤは。  超能力ってのは呪文や魔力が無くたって力が使えるのだぞ。もの凄く楽ではないか」  ……如月。  お前の苦労が如実に解るよ。 「はいはい! 静かにしなさい!  先に進められないでしょ!」  シルフィさんが注意すると喧騒としていた教室が段々と静かになっていく。
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