42人が本棚に入れています
本棚に追加
√√√√√√√√√√√√√√
……「僕は分かっているんだ!こんな授業嘘だ…デタラメだ!」
テスト中、僕は席を立ち声を上げる。
教師『あー…なにを言って…』
教師の声を無視し、言葉を続ける。
……「僕はなにも成し遂げられず、死んだんだ!
分かってんだよ、そんなこと!
こんなことしてなんになるんだよ…。
テストの点が良かったら…天国にでも連れていってくれんのかよ…。」
実際、そうだったらどんなにいいだろうか。
……「なぁ!誰か答えろよ!
答えてくれよ!」
教師・生徒『………。』
教師も生徒も無言だ。
……「………くっ。」
その途端、教室のドアが開き、一人の男が入ってくる。
NPC男子1『やべぇ、例の生徒会長だ。』
NPC男子2『なんてタイミングで…。』
NPC男子3『殺されるぞ…。』
生徒会長と言われた男は僕の前まで来て…
……「…っ!?」
襟元を掴んできた。
音無『なら愚痴ってないでさっさとやれよ。
やりたいことがあるんだろう?
そいつを果たすためには…さぁ、なにが必要だ!
今なにが必要だ!
答えてみろ!』
真っ直ぐとした瞳で僕を捕らえて離さない。
……「………。」
音無『ある奴には、過去に立ち向かう勇気が必要だった。
ある奴には、夢を叶える努力が必要だった。
ある奴には、長い時間と仲間が必要だった。
貴様はどれだ?』
その言葉には言いようのない、重みがあった。
およそここに居る教師や生徒には感じない何かを、僕はこの人に感じた。
……「くっ…今は…
貴方に立ち向かう勇気だ!」
掴まれていた手を振り払い僕は告げる。
すると、
音無『……OK(笑)
なんだ、出来るじゃないか(笑)
だったら後は分かるだろう?
また理不尽な憤りを感じたり、迷ったりしたら、生徒会室へ来い。
俺はそこで、ずっと待ってるからよ(笑)』
そういうと、生徒会長は颯爽と教室を後にした。
NPC男子1『うぉーかっけ~!』
NPC男子2『破天荒過ぎるぜ、なっ!』
NPC女子1『音無さんって言うんだよね!彼女居るのかなぁ!』
NPC女子2『誰かを待ってるとかって噂だよ?』
NPC女子1『ほんとぉ?』
教師『こらこら黙れ、テストに集中しろっ!
お前も、早く席につけ。』
……『くっ……!』
僕は、テストの紙を握り潰した。
√√√√√√√√√√√√√√
NEXT STAGE~
最初のコメントを投稿しよう!