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どれくらい時間が経っただろう。着物姿の女に腕を掴まれ階段をおよそ五階分ほど上り大きな部屋に通され待つ事数十分
足音が近付き襖が開かれ着物姿の女が入って来た
「お待たせお待たせ!!」
「あの、秀吉様は」
「うん!!だからお待たせ!!」
最初は何を言っているか分からなかった
「えっと……」
すると足音がもう一つ近付き襖からもう一人入って来た
「秀吉様、石田三成、只今参上致しました」
「あれ?三成」
俺は正座して深々と頭を下げている三成を見て疑問符が頭に乱立していた
「うむ、お疲れである三成!!」
秀吉と呼ばれた着物姿の女は右手を挙げ元気に言った
「俊也!!何をしてる!?秀吉様の」
「三成、良いのよ」
「しかし」
三成は食い下がる
「三成」
秀吉は笑みを崩さなかったが空気が変わっていた
「はっ、出過ぎた真似をしました」
「いいのよ、怒ってる訳ではないわ」
「えっと」
俺が口を開くと秀吉と呼ばれた着物姿の女は胸を張って
「私が豊臣秀吉よ!!よろしくね」
と自己紹介をした
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