パシりの彼女

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「七海、ジュース買ってこい」 「はい。何がいい?」 「炭酸系な。5秒以内」 「えぇ!?」 七海は急いで売店に向かった。 七海をパシらせたのは吉岡司。いつも女子に囲まれているイケメン。 そしてパシらせられたのは石原七海。司のことが大好きで、司のパシりと呼ばれている。 「石原さんって、司にいいように使われて可哀想~」 七海が居なくなった後、 司の周りを取り囲む女子の1人が言った。 「だよね~」 それを聞いた他の女子もキャハハと笑う。 「あいつは好きで俺にパシられてるんだよ」 「キャハハ」 最後の司の言葉にみんな笑った。
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