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やっぱり破滅の石を使って何か企んでいる人は居るのね。私も気をつけなくちゃ……
アリスは守護石を持つ身として少しだけ危機感を懐いていた。
「あっ!私達フォッカス城へ急がないと!」
アリスは目的を思い出して突然叫んだ。
すると
「お前達フォッカス城に行くのか?それなら俺が道案内してやろうか?」
ダンクハットは道端に転がった愛用品の大斧を拾いながら提案した。
この提案は願ってもないことだった。
実際のところアリスは、フォッカス城への行き方は地図で見ただけで、現地に行ったことがなかった。
「私達は助かるけど本当にいいの?
せっかく人間に戻れたのに、家族は心配してるんじゃないの?」
「両親はもう亡くなってるし、家に帰っても誰も居ない。俺を心配してる奴なんかいないさ。
お前達には人間に戻してもらった借りがある。だから礼替わりに道案内させてくれ」
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