ランバーの森

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森の中を数時間ほど歩いた頃 「お前らは何のためにフォッカス城へ行くんだ?」 ダンクハットは唐突な質問を投げ掛けてきた。 「父さんを助けに行くの」 「親父さんを助けにか、親孝行だな……ん?」 ダンクハットは会話の途中でアリスのシャツの肩部分にある「ブルーコンドル」のエンブレムに目が止まる。 「お前まさかフォルナード家の人間か?」 「そうよ。アリシア・フォルナード、愛称はアリス、よろしくね」 「アリシア?どっかで聞いたような……」 ダンクハットは額に手を当て考えこむ。 それを見ていたカレンが 「アリシア様はフォルナード家第一王女。つまり姫です」と捕捉した。 「姫の父親ってことは、今から助けに行くのは国王なのか!?」 「そうです」 驚くダンクハットに対して、冷静に答えるカレン。
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