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「父が死んだのも、ライトアンセン城とブルトワイス城が陥落したのも、あなたのせいではありません。
父が居なくても、父の代わりに私が国王とアリシア様を守ってみせます」
「国王と姫を守るってことはあんたが今の……」
「そうです。私が現第3護衛師団長です」
「そうか、ジェフリーに似て、勇敢なんだな」
ダンクハットは優しい笑みを浮かべた。
話をしながら歩いていると、いつの間にか森の出口が見えてきた。
出口からは、明るい清々しい光と爽やかな風が注ぎ入んでくる。
「ようやくこの薄暗い森から抜け出せるわ」
背伸びしながら言うアリス。
4人は森の出口から差し込む明るい光を目指し進んで行く。
これから待つ現実が、差し込む光のように明るいものではないことを知らずに―
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