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4人は丘の頂上に到着した。
そこには海の青さに白い城が映える光景が見える
はずだった……
「え……」
アリスとカレンは言葉に詰まった。
2人の目に飛び込んできた光景は、話に聞いていたものとは、まったくの別物だったからである。
白いはずの城はところどころが黒く焼け焦げ、真っ黒い煙がモクモクと上がっている。
城だけではなく、城の眼下に広がる城下町からも黒い煙がたくさん上がっている。
城の周りを取り囲んでいるはずのロックミラー軍の姿も見当たらない。
「どうなっているの?」
アリスは困惑の表情を浮かべる。
今、眼前に広がるこの光景が何を意味しているのか、アリスは頭の中で必死に考えていた。
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