~必要な存在に変わる時~

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 「飲みもん買ってくるわ~」 っと、なぜだか二人だけで買い物へと行ってしまった。 残されたマユとトオルは沈黙が続いた。 「俺達三人ってさぁ~すげぇ~仲いいし、由紀の腹ん中俺の子いるし、今二人で買い出し行ったのあんまふかく考える事ないよ」 実をいうと今の由紀さんとマサキさんの行動にすごく不安を感じていて、二人の事で頭がいっぱいだったけど、トオルさんの一言で私は気持ちが楽になった。 「あいつさぁ~今まで本気で女と付き合った事ないから、あ~ゆ~事しちゃうんだよなぁ~ 後から俺ちゃんと言っといてやるよ」 私達付き合ってるとかじゃないけど・・・。 それからもトオルさんはたくさんの話をしてくれた。 私とマサキさんの出会いも知っていて、トオルさんが感じたマサキさんの態度や気持ちを教えてくれたりして嬉しかった。 「アイツ何も言ってなかったけど、高校卒業って事は大学行くんでしょ?」  高校卒業??  大学?? 私これから中学なのに・・・。 卒業って高校だと思ってたってことだよね・・・。 だから私をここに誘ってくれたんだ・・・。 じゃなきゃ誘うわけないよね・・・。
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