~すれ違う日々~

2/8
前へ
/73ページ
次へ
 マサキさんと一緒にいる間だけは楽しくしていたい。 車を降りて車が見えなくなるまで、笑顔で手を振った。 そうして楽しい想い出が詰まった一泊二日は終わりをむかえた。 マサキさんに正直に中学生になることを言えなかった私は、だまってマサキさんの前からいなくなることしか出来ない。 言ってしまったら相手にされなくなってしまう。 家に帰ってからも何時間もマサキさんの電話帳を眺めながら 「消去出来ない・・・昨日の想い出とこれだけはとっておいていいよね?」 っと自分に問い掛けていた。 きっと忘れられる日がくる。 その時ちゃんと消せばいい。 それまで電話がなってもメールがなっても、けして見てはいけない。 私は心に決め、翌日から勉強と仕事に打ち込んだ。 そしてマサキは・・・。 「おまえあん時二人で部屋に戻ってからしたのか(笑)?」 女が出来るたびにトオルはいろいろ聞いてくるくるから、俺も今ではトオルに何でも話してしまう。 「何もしてね~よ、キスくらいかな。」 「はぁ~?キスだけ??中学生じゃあるまいし、でもおまえやっぱ変わったなぁ~。」
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加