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マサキさんと一緒にいる間だけは楽しくしていたい。
車を降りて車が見えなくなるまで、笑顔で手を振った。
そうして楽しい想い出が詰まった一泊二日は終わりをむかえた。
マサキさんに正直に中学生になることを言えなかった私は、だまってマサキさんの前からいなくなることしか出来ない。
言ってしまったら相手にされなくなってしまう。
家に帰ってからも何時間もマサキさんの電話帳を眺めながら
「消去出来ない・・・昨日の想い出とこれだけはとっておいていいよね?」
っと自分に問い掛けていた。
きっと忘れられる日がくる。
その時ちゃんと消せばいい。
それまで電話がなってもメールがなっても、けして見てはいけない。
私は心に決め、翌日から勉強と仕事に打ち込んだ。
そしてマサキは・・・。
「おまえあん時二人で部屋に戻ってからしたのか(笑)?」
女が出来るたびにトオルはいろいろ聞いてくるくるから、俺も今ではトオルに何でも話してしまう。
「何もしてね~よ、キスくらいかな。」
「はぁ~?キスだけ??中学生じゃあるまいし、でもおまえやっぱ変わったなぁ~。」
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