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マサキは何かあったのではないか心配になったが、これ以上しつこいメールは出来ないと考え、マユからの連絡を待つことにした。
「暗い顔してどうした?もしかしてフラれたか?」
「フラれるもなにも、あれからマユに連絡取れない・・・。まずいとは思ったけど、よく行くスタジオの駐車場で見てたら、ちゃんと仕事には行っててさ・・・
何で連絡くれないかわかんなくて・・・。」
「そういえば、トオルあん時海辺でマユと二人になった時何話してた?」
「たいした事話してないよ、でも・・・大学の話ししたとたん顔色が変わったかな。
でもあんま気にしてなかったんだけど、俺まずい事言ったか?」
どんなに考えてもマユが俺をさける理由が分からない。
トオルのせいだとも思えない。
あいつにとったら俺という存在はたくさんいる男の中の一人なのか・・・。
この気持ちを伝えるはずだったのにそれすら出来ない今、自分の気持ちをメールにこめて最後にマユに送信した。
最後に送ったメールからすでにもう三日、マユからの返信はない。
だんだんマユに裏切られたという思いになり、マサキは昔のすがたへと戻っていった。
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