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さおりの気持ちをわかってて俺はさおりに甘えていた。
すごく勝手な事はわかってはいるが、さおりとの関係を本当に今日で終わりにする。
「さおり・・・もう会うのやめよう。
ゴメンなさおり・・・」
「ねぇ~ねぇ~見て見て。このモデルさんいくつだと思う?」
話をそらしさおりが見せた雑誌のモデルは、少し感じがかわっていたがマユだった。
「19歳くらいだろ」
さおりとの事を話すために来たのに、突然マユを見て本の中のマユに夢中になった。
「違うよぉ~この子こう見えて13才なんだよ」
「はぁ?13才?。さおり知ってんのこの子」
「知ってるよ。先週取材に同行させてもらってさ、マユちゃんっていって今年中学生になったって本人が話してたから確かだよ」
それを聞いてから俺はさおりになんて言ったのか、どうやってさおりの所から帰ったのか、気がつけば家に帰っていた。
何がなんだかわからない。
でも頭の中でいろんな事がつながっていった。
俺が卒業と聞いて、高校生だと思い込んで・・・。
高校卒業のわりには、旅行にかんして親が厳しかった事も。
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