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トオルの携帯からマユの携帯にメールをすれば、もしかしたら見てくれるかもしれない。
俺の名前はけして出さず、ゆきがたまには会いたいといった内容のメールを送ればマユも、うたがったりもしないはず。
成功するか分からないが、すぐにトオルはマユにメールをしてくれて、後はまたマユのメールを待つだけになった。
意外に早く夕方トオルの携帯にメールが届いた。
✉「お久しぶりです。赤ちゃん産まれたんですね。おめでとうございます。
明後日ならあいているので午後一時にさくらレストランでいいですか?」
やっとマユからのメール。
けして俺宛てではないメールだけど、半年ぶりのマユのメール。
これでやっとマユと話しが出来る。
マユを騙しているかたちにはなるけど、こうでもしないと本当にマユを失ってしまう。
当日までマサキは待ちきれない気持ちで過ごした。
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