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とある町外れの荒野
そこには一人のやせ細った中年男性が息を荒げながらひたすらに走り続けている。
男は後ろを何回も振り向き街に戻ろうとするが足が縺れこけてしまう。
「ハァ……ハァ…嘘…だろ?………畜生…」
男がそう呟くと男の遥か後ろの丘から白い化け物がいた。
化け物は腕、脚、胴体が細くまるで骨に身体にフィットする鎧を付けたような風貌。
そしてその眼は赤く鈍い光りを男に向けている。
この怪物は世では"デバインド"と呼ばれ人の精神を喰らい成長する悪魔の抜け殻でもある
デバインドは姿勢を前のめりにすると走り出す
キャァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!
まるで悲鳴のような叫び声を上げ加速する。
「………あ…ァあ……あァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
男が声を上げると同時にデバインドが口をありえない程に開ける。
そして加速したスピードを落とさぬまま男の胴体を食いちぎる。
男の契れた上半身と下半身はミイラのように一瞬で干からびていく
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