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中学生って若いな。そんなことを思ってしまう自分を妙にジジ臭く感じて落ち込んだ。 子供と接しているといつまでも若くいられるってよく言われているけどあれは間違いだと思う。 少なくとも俺は当てはまらない。 「先生プリクラない?」 「え?」 「私先生のプリクラ欲しい」 特に生徒の頭が弱い場合先生は急激にふける。俺は河合と自分の間にある6才ではかたづけきれない年の差を感じて溜め息をついた。 「塾は勉強するところです。プリクラなんて持ってきたりしてはいけません。さっさと面談はじめるぞ」 俺は河合の模試の結果を広げる。 「この結果じゃ志望校にはどこにも受からないよな。どうすれば受かるようになると思う?」
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