始まりはシャイニングウィザードから!

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「ひとまず、これに目を通しておいてください」 先生は事務室の奥から一束の資料を手渡した。 ……意外と厚さがあるな。 「蒼井さんは本校の体育祭についてはどこまでご存知で?」 「いや、二日間に渡ってやるってことくらいしか…」 「そうですか。私もここに来たばかりなのでよくは知らないのですけど、球技大会の種目は本番一週間前に生徒会から発表があるそうです。それと、競技の方はその資料に詳しく書いてありますね。ただ、生徒会種目の方は毎年変わるのでまだわかりません…」 と、先生は大まかに説明してくれた。 その説明を聞きながらパラパラと資料をめくる。 なるほど……パッと見る限りだとオーソドックスだな。 「これから体育科でスポーツテストもありますから、蒼井さんはそれで様子を見ながら少しずつ競技に出す選手のあたりを決めておいて欲しいんです」 「わかりました」 「ありがとうございます。何かわからないことがあれば聞いてくださいね」 「はい」 俺はそう言って、事務室的な場所を出た。 「まぁ、詳しいことは委員長にも協力してもらえばいいか」 俺はそんなことを考えながら、荷物を取りに教室へと歩いて向かった。
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