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「だ、大丈夫だ! いきなりすぎてよく見てなかったから!」
「……ホント?」
「あ、あぁ」
「何色だった……?」
「青の大きめの水玉」
「しっかり見てんじゃんかぁぁぁぁぁああああああ………っ!」
しまったぁぁぁぁぁぁああああああっ! 咄嗟だったからつい素で答えちまったぁぁぁぁぁぁああああああっ!
仕方ない……こうなったら無茶苦茶言って話を逸らすしかない……っ。
「ま、まぁ、その…可愛いのだったし…、いいんじゃないか……?」
「ふぇ…………?」
ってそんなとこ褒めてどうすんだよっ!
何だよ可愛いのって! 思いっきり変態じゃねぇか! 死ねっ! 俺の中の俺よいなくなれ! そしてこのまま俺自体もいなくなってしまえ!
「い、今のはその…っ、違うんだ。そう言う意味じゃ…」
Q:そんな誤魔化し方で大丈夫か?
A:大丈夫なわけあるかっ! 俺死ぬぞっ! 吹っ飛ぶぞ!?
「いや、まぁ、うん。忘れ───」
「…………ホントに?」
俺がテンパってよくわからんことを口走っていると、俺の言葉を遮って委員長は本日何度目かの涙目+上目遣いというコンボ技をしてきた。
そのコンボは反則じゃないですか? 死にますよ? 主に俺が。
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