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「幸人殿って見かけによらずえっちだよね」
「見かけによらずって何だよ。ってかえっちじゃねぇ」
強いて言うなら変態と書いて紳士と読む紳士だ。
「えー、えっちだよー。人類稀に見るえっちさんだよー」
「どこがだよ」
「パンツ見た。しかも二回」
「…………」
………それを言われると、なんだかエッチさんになった気がする。
だがしかし。俺は決してエッチさんではない。強いて言うなら、変態と書いて紳士と読む紳士だ。
大事なことだから二回言いました。
「そんなにパンツが好きなのかい?」
「いやいや、そういう訳じゃねぇよ!」
「じゃぁ何が好きなの?」
「妹の夏菜」
「……………………」
シスコン? 知るか、勝手に言ってろ。自覚してるから俺は気にしないぞ。
「……これは……思ったより重症だね……」
「重症って何だよ! 俺は至って健全だっ!」
「まぁ…そういうことにしてあげるよ」
「…………………」
納得いかねぇぇ…。
そんな下らない話をしながら、俺たちは帰路を歩いた。
そうして一緒に歩くこと約15分。委員長と分かれる分かれ道に着いてしまった。
「じゃぁね、幸人殿っ!。また明日」
「おー」
俺は委員長の姿が見えなくなるまで手を振り返したのだった。
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