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「参ったなぁ」 一人の男子生徒が、道に迷っているようだ。 キョロキョロと辺りを見回している。 「あの~……南高なら、こっちの道ですよ?」 「え?本当に?ありがとう……あ、桜が……」 その時強い風が吹いてきて、桜と共に彼女は倒れそうに揺らいだ。 その時手に持っていた袋から紙束が落ちてしまった。
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