初恋

17/20
前へ
/266ページ
次へ
そしていよいよ花火大会の日がやって来ました。 私は長い黒髪を一つのお団子にして、白地に蝶が刺繍された浴衣を着て行きました。 神社の前に、菖蒲ちゃんと美冴ちゃんが立っていました。 「「泉可愛い!」」 「そ、そんなことないよ……」 「ううん、風見も惚れるね」 「え?……菖蒲ちゃん、言い過ぎだよ」 そこに風見君達が来て、 「あれ?林原は?」 「じゃあ~ん!」 「え?あっ……そこにいたんだ」 「可愛いでしょ?」 「おぉ、見違えたぞ、オタク」 「お前には、聞いてないんだよ!」 私はソッと風見君を見ると、 「良く似合ってるよ」 とニコッといつもの笑顔を見せてくれました。
/266ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加