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そしていよいよ花火大会の日がやって来ました。
私は長い黒髪を一つのお団子にして、白地に蝶が刺繍された浴衣を着て行きました。
神社の前に、菖蒲ちゃんと美冴ちゃんが立っていました。
「「泉可愛い!」」
「そ、そんなことないよ……」
「ううん、風見も惚れるね」
「え?……菖蒲ちゃん、言い過ぎだよ」
そこに風見君達が来て、
「あれ?林原は?」
「じゃあ~ん!」
「え?あっ……そこにいたんだ」
「可愛いでしょ?」
「おぉ、見違えたぞ、オタク」
「お前には、聞いてないんだよ!」
私はソッと風見君を見ると、
「良く似合ってるよ」
とニコッといつもの笑顔を見せてくれました。
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