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「ここ何階なんですか」
私は窓の外を眺めたまま、背後にいる男につぶやいた。
男からは何の返事も帰ってこない。私は振り返って聞いた。
「王国の設定を潰すような事には答えられませんか?」
「…はい」
男はおずおずとして答えた。
「今何時ですか」
「朝の…6時過ぎです」
「国王は働きにでないんですか」
「…国王は市民の事を思うのが仕事です。…他国との対外関係はありません。」
「市民の納税義務は?」
「今のところありません」
「私はどうやって食べてくの?世間的には学生ですけど。」
「…では勉強を」
「誰が教えてくれるの」
「…」
私はオドオドする男に鬼畜に言い放つ
「なんとか言って」
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