リアル王様ドッジボール

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『コートは学校の敷地内だけ。制限時間はなし。王様を当てるまでゲームは続く』 六年生「おいっ!いい加減しろって言ってるだろ!?みんなが怖がっているじゃないか!」 周りを見回すと、今にも泣きそうな顔がちらほら見えた。だいたいは低学年の子だろう。 『あー、うるせーうるせー。あ、じゃあ一番年長者の君に、ボールが当たった時どうなるのか体験してもらおうか』 六年生「はぁ?なにを言ってるんだ?」 聡「っ!?なんだよあれ!?」 六年生の後ろから突如黒い影のようなものが出現した。その黒い影の様なものは六年生の体をみるみる飲み込んでいき、ついには影しか見えなくなった。 六年生「うわぁあぁああああぁああ!!!!」 「きゃあぁああぁああ!!!」 あまりの恐ろしさに低学年の女子が悲鳴をあげる。 黒い影は少しずつ晴れていった。しかし、そこに六年生の姿はなくなっていた。 秀紀「あ・・・あの人はどこに行ったんですか?」 秀紀が震える声で言った。 『あはははははははは。彼には“外野”に行ってもらったよ』 みんなの表情がみるみる青くなっていく。泣いてる子もいるみたいだ。 これでわかった。これは単なる遊びではないみたいだ。六年生が消されたんだ。神の言う“外野”に。 『さぁ、ルール説明の続きと行こうか』
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