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朝の登校というのはひじょうに憂鬱なものだ。それに加えてこのむし暑さとなると、さらに憂鬱になってしまう。
7月を迎えてから日本では、例年にない暑さが続いていた。そして、その日本にあるこの小さな村落さえ、例外ではない。
けだるい気持ちを抑えつつも、この小さな村にひとつだけの小さな小学校を目指して足を動かす。
オレは古川聡（ﾌﾙｶﾜｻﾄｼ）。小学四年生の元気あふれる少年・・・なんてね。本当はめんどくさがりの生意気なガキだと自分でもわかっている。
実祈「お～い！聡く～ん！」
聡「んー。実祈か」
朝からハイテンションのこの女子は、オレん家の隣に住んでる同級生の井川実祈（ｲｶﾞﾜﾐｷ）。
実祈「一緒に学校に行こうよ～！」
聡「勝手にしろよ」
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