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オレと実祈は四年生なので、教室は二階にある。この木造校舎は二階建てで、下級生の教室が一階、上級生の教室が二階に設けられている。
四年教室に着いてみると、既に全員の生徒がいた。そしてみんな、どことなく表情が暗い気がする。
秀紀「あ、聡君」
聡「秀紀、なにかあったのか?」
オレは一番仲のいい友達、加藤秀紀(カトウヒデキ)になにがあったのか聞いてみた。
秀紀「聡君は何も感じなかった?」
聡「っ!?」
それが何を意味するか、すぐに理解できた。そう、みんなもオレと同じなんだ。
秀紀「今日はなんだかおかしな事ばかりでさ、時計も止まってるし、職員室は開いてないし、それにみんな学校に入る時変な感じがしたって」
違和感を感じたのはどうやらオレだけじゃなかったみたいだ。みんな気づいている。何かがおかしい事に。
この時、嫌な胸騒ぎを感じた。
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