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聡「秀紀も感じたのか?違和感」
秀紀「う、うん。ちょっとね」
実祈「えーっ?あたしはなにも感じなかったよー?」
聡「そりゃ単にお前が鈍感なだけだ」
実祈「そんな事ないよ!」
これで確信に変わった。今日はなにかやばい気がする。どうせ先生もいないんだ。こういう時は。
聡「秀紀、実祈、帰るぞ」
秀紀「えーっ?それはマズイよ~」
秀紀が情けない声で言った。
実祈「先生に怒られちゃうよ?」
聡「だから、その先生がいないんだろ?ほら、行くぞ」
これは帰るというより、逃げると言った方が正しかった。
ドアに手をかけようとした時、自動ドアみたいにひとりでにドアが開いた。
詞人「おはよう聡君。あれ?授業はまだ始まってないのかな?」
本人も遅刻の自覚があるらしい。遅刻常習犯の黒田詞人(クロダシヒト)だ。
聡「おう、俺達もう帰るから」
そう言って詞人を横切ろうとした時、あれが鳴った。
『やっほー。これでようやく全員揃ったね。とりあえず皆さん四年生の教室に集まっちゃって下さい』
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