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ジリリリリ
ジリリリリ
枕元で目覚ましの音が鳴り響く
カーテンの隙間から漏れる日差しが眩しい。この小説の主人公神谷桜介(かみや、おうすけ)は今、危機に陥っていた。
只今俺は金縛り中
枕元には無造作に積み重ねられた本
この金縛りの中今まで無下に扱ってきた仕返しのつもりか本達は俺の顔面に雪崩れ込もうとしていた
俺は、本を倒さないように金縛りが解けるのを待っていた…そう待っていたんだ……
母「桜介ー?いつまで寝てるの?早く起きないと晩御飯の酢豚の豚肉に代用するわよ?」
ドン!!
おそらくうちの母親が壁を殴ったのだろう。その衝撃で待機していた本達は一斉に戦闘体制に入った
俺のせいで殴られた無実な壁よすまない。そして俺は神に一言
「アーメン」
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