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すると、領太のお父さんが家の中から出てきた。
「おじさん!!
領太はＢ中学に行くんじゃなかったんですか？」
「ああ、莉花ちゃん。
実は領太、受験の前にインフルエンザにかかってしまって、Ｂ中学を受験出来なかったんだよ。
結局受かったのが、滑り止めの群馬県のＹ中学だったんだよ。」
「それで、領太は？」
「領太は早く群馬県に慣れるためにも、転校することになったんだ。
今日は領太の荷物を送ろうとしていたんだ。」
私は不安な気持ちで、一番聞きたかった事を聞いた。
「領太はもう、帰ってこないんですか？」
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