始まり

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「航平~、早く帰ろーぜー」 声のする方を振り返ると、そこにはあたしと同じクラスの天野優斗(あまのゆうと)がいた。 優斗は、一年生ながら副生徒会長に選ばれ、クラスでも学級委員としてみんなをまとめている。 優斗は、あたしに気づくと 「あれ… お前、俺のクラスの笹木だよな? もしかして、邪魔した!?」 ニヤニヤしながら言ってきた 。 急いで誤解を解こうとしたとき、なんと航平が目を覚ましてしまったのだ。 「ふぁぁーっ。よく寝た。あれ、優斗と確か…」 寝ぼけた目で、あたしの事を指さしてきた。 「あれ、お前ら知り合いじゃなの?」 優斗があたし達に訊ねてきた。
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