九月六日

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ーーーーーーーーーー 「おっと……!!」 狭い路地を器用に使いながらトオマは 海岸の攻撃を躱す。 「おっかないお巡りさんだな。 いきなり'拳銃'ぶっ放すと思ったら今度はいきなり蹴りかかって来るなんてよ」 海岸の蹴りの乱舞を一つ一つギリギリのラインに合わせる。 「人殺しに躊躇するほど日本の警察は甘くねぇよ」 真っ直ぐ突き出された蹴りがトオマに当たらず壁に当たる。 「へっ?」 間抜けな声を上げたのはトオマである。 目線の先は自分に当たるはずだった蹴り。
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