九月六日

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と、 トオマがやれやれ手を前に出した瞬間のことである。 両手が拳銃と手錠で塞がっている海岸の後ろ。 そこにいつのまにかいた何か。 次に見えたのは海岸がトオマから見て右側へ吹っ飛んでいった衝撃の映像。 「は?」 海岸が吹っ飛んでいった後、その場にいたのは恐らく海岸を吹っ飛ばした張本人。 状況から見るに回し蹴りを食らわした後のようである。 なんだ?こいつ。 全身を黒い服で覆い、深くフードを被り 顔には 「キツネ?」 の面をつけていた。 面があるために実に無表情である。 全く状況を掴みきれないトオマはあっけらかんとしていた。image=446496333.jpg
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