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その頃、追う側から追われる側になったトオマは
「いやぁ……。あれはやっぱ勝てんは……」
鉄骨で囲まれた廃病院にいた。
「逃げてもいいんだが、これからも出会うとなるとなぁ……
さすがにユメにも怒られるし」
頭を抱えて考え込む。
だいたい、なんでナイフが聞かないんだ?
あの足絶対おかしいぞ。
「あれは義足だ」
「ああ!なるほど!って……」
不意に上から声がした。
それはいつの間にか近くに、距離を縮めていた。
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