436人が本棚に入れています
本棚に追加
それは狐面の男だった。
「うおおおぉぉぉおお!!?」
そいつは鉄骨から飛び降りる。
「ピアノの兄ちゃん!!」
「そこかよ……」
トオマにとって印象的だったのはどうやらそこらしい。
「困ってるみたいだな通りす狩り屋」
「アンタもなかなかに手こずってるみたいだが?」
トオマはナイフを片手に切っ先を狐面に向ける。
「まあ待てよ。状況を考えろ」
「?」
「俺はオマエに死なれちゃ困る。オマエも営業が危うい。
このままだと話を聞くどころじゃなくなる。だからとりあえず……一旦手を組もう」
最初のコメントを投稿しよう!