九月六日
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ーーーーーーーーー 長らく使われていない廃病院は錆びくさく脆い材質になっていた。 「ギン……。どうして戻ってきた……」 屋根がないこの病院は夜風を簡単に迷いこませる。 「海岸さん。アナタと一緒ですよ。俺にはやることがある」 二人は鉄骨の上で対峙する。 幅30cmの鉄の上。 落ちれば死ぬであろう高さまで来た。 「それが今回の事件か?」
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